HOT ! 大正・昭和レトロな工芸品「入莨巻彫木」

落し蓋式桐箱の蓋表には、右→左書きで「入莨巻彫木」、右端には朱文落款も見られます。茶道具　龍文堂南部鉄瓶 花模様鉄瓶。落款は「翆朽？荘」でしょうか？判読は難です。火箸 姫路臣明珍 百翁宗之作　金属工芸　茶道具。また、蓋裏の箱書きは「翆朽？荘　松一？刀」、朱文落款は蓋表とは異なるようですが判読できません。珍品 古備前 花瓶 花生 花器 備前焼 布袋大鼓 花入 置物 骨董品。「松一？刀」の三字「松一？」が作者名、続く「刀」で彫刻家を示しているのではないでしょうか。213『志野 壺』　　/美術品 骨董品 茶道具 古美術。ちなみに、「翆朽荘」はかつて播磨国揖保郡に存在した荘園で、現在の兵庫県太子町・姫路市・たつの市付近の所在、荘名は法隆寺があった大和国の斑鳩に由来、とされた説明は見つかりましたが、商品との関連性は不明です。瀬戸焼　古瀬戸　染付秋草文　三つ足香炉　火入れ　V　R7933。桐箱に収められた四方「莨盆」に置かれた「莨入」の被せ蓋には、いっぱいに牡丹の花が彫刻、色付けされています。竹玄作　茶杓　銘「俺の友」　共筒　前大徳寺　藤井誠堂極め箱　C　R5159。「入莨巻彫木」の読みは「きぼりまきたばこいれ」です。@551『唐銅 茶托 ５枚』　　/骨董品 古美術 古玩 アンティーク。「巻莨」は紙巻莨（煙草）のことで、日本で最初に作られたのは明治初期、紙巻煙草は文明開化のシンボルとなり、次第に流行、明治中期の日清戦争の頃から一気に普及していった、と説明されています。茶道具　田辺竹雲斎造　黒漆　蘇鉄図　竹花入　共箱　V　R5127。また、現在の横書きは左→右書きですが、統一されたのは終戦（１９４５年）後です。茶道具　光雲造　黒漆　金蒔絵鶴文　砧香合　紫野松長剛山極め箱　M　R5031。従って、商品は戦前のもので、桐箱の作り、落し蓋裏の箱書きなどからも年代を感じます。【茶道具】桂楽造　大炉半田　灰匙セット（紙箱）。製作は大正～昭和初期だと思います。前大徳寺　三玄院　長谷川寛州和尚作　茶杓　銘「埋火」　共筒　共箱　C　R5189。大きさ（㌢）重さ（㌘）はおよそ次の通りです。茶道具【茶碗】　染付　平安紫光作　五良大甫呉祥瑞造　抹茶茶碗　青　共箱付き。【莨入】四方盆：１７．７×１４．４×１．９、重さ７２／蓋有寸：１３．３×１０．３×５．０、重さ１３２／身内寸：１１．８×　８．８×２．９／【桐箱】２０．５×１７．５×８．０、重さ２３１（莨入含）４３５／現在ではテーブルに置かれた灰皿を見るこはほぼありません。骨董　帳場格子　木製　衝立　間仕切り　格子　アンティーク　古道具。健康上の問題で煙草はマイナスイメージが強く、愛煙家は肩身の狭い思いをされているのではないでしょうか。中国　紫斑銅　神獣持ち手　爵　N　R5072。出品の「入莨巻彫木」は、大正～昭和初期に製作されたと思われる工芸品ですが、箱書き、落款の判読が難しく、彫刻家を特定できていません。仁清写　京茶碗　大徳寺館長極。８０年、９０年の経年品と思われ、相応の汚れは否めません。朝鮮美術　李朝　高麗白磁　染付　花文　壺　C　R8023C。使用状況は分かりませんが、目立つような損傷はほぼありません。朝鮮美術　李朝　高麗青磁　煎茶碗　酒盃　時代箱付　C　R8019。彫刻家を特定していただき、大正・昭和レトロだけでなく文化遺産の一つとしてコレクションに加えていただければ幸いです。飛騨春慶塗り　重箱　三段重　持ち手付き。